カジメって何?海草ですよ
住処から近い、個人的に一番好きな屋台のラーメン屋へ行った時。
昔からメニューにあったんだろうけど、ラーメンの隣に
今まで全然気づかなかった文言が目に入ってきた。
・ラーメン
・カジメ
初めて目にする名前だったので、大将にカジメって何ですか?と
聞いてみたら、奥のケースから凍ったものを出してくれた。
わかめ?昆布?を細かく千切りにしたようなその姿に、
凍っているのに鼻をかすめる磯風味。
「サービスするけん食べてみりぃ」と私のラーメンの丼に投入してくれた。
なんとも気前のいい大将だ。そしていい屋台だ。
丼の中のカジメは、スープの熱でふわりと溶けたかと思うと、
ネバネバと強い粘度を持ち始めた。と同時に「我、海草也」と言わんばかりに
海の香りを放ち出す。
トッピングのくせにすごい主張してくるな。なんなの。
とか思いながらラーメンと一緒に一口。
コク深い豚骨スープが一気にスッキリとした味わいに早変わり。
ネバネバした部分も麺と絡まり、味わいがずっと口の中に残っているよう。
脂っこさを全く感じさせない磯風味も相まって、替え玉するつもりが
思わず完飲してしまった。やられたっ・・・!
体に良さそうなものはマズイと相場が決まっているはずなのに、
このカジメときたら。本当に引き立て役として申し分ない実力を持っている。
大将曰く、九州の北部でよく捕れる食材みたいで、
戦前〜戦後ちょっとまではよく食卓に並んでいたそうだ。
こちらの屋台で使われているのは糸島産。
私が知らないだけの常識的な食材だったら結構な恥じらいなので、
これ以上はwikiに任せようと思う。ちなみにレシピもたくさん。
普段使いもかなり有効みたいだ。
タグ: