人類の"味"方、創味シャンタン
今更いちいち説明がいらないレベルで有名な神調味料、創味シャンタン。
入れるだけでお湯が中華スープに変わり、チャーハンの味付けはこれだけで事足りるという
優れものだが、実はこちらが本家で元祖だということはそこまで知られていない。
元々学生時代には、味覇という赤い缶に入った調味料を使っていた私。
これはすごいと感心しきったまま10年以上愛用していたわけだが、
少し前のある時期を境に塩分が少し強くなったような気がした。
なんとなく気になったのでネット上で調べてみると、
実は味覇にレシピ提供していたのは創味食品なる会社だったようだ。
元々は仲良く「創味シャンタン」「味覇」とブランド分けして
お互い儲けましょう、という優しいスタンスだったようだが、
味覇がチューブタイプを勝手に出すという暴挙に出る。
その不義理に創味食品はブチ切れて、自社商品を味覇の隣に
ガスガス陳列しだすようになった、というのが二者の間に流れる文脈である。
まあ何にせよオリジナル商品ではない、というのが心に刺さった。
ガワが違えばそれはもうパチモン、ビックリマンでいうところのロッチ、
ずっとあなたが追いかけていたガンダムは、本当のこというと

これなんですよ↑と言われた気分。
ちょっとした絶望から数時間たち、ゆっくりと起き上がった私は、近所のスーパーへと足を運ぶ。
ここから、創味シャンタンを買い物かごへ入れる日々が始まったのだ。
実際料理で使ってみると、味覇と比べてなんとも上品な仕上がり。
塩気で押し通す予定(◯ッキー)!なこともなく、鶏ガラの風味とコクが
しっかりと食材へ伝播する。
ちなみにこちら、ブイヨンの変わりにカレーに投入してもすごく素敵なのだ。
和・洋・中、どこに出してもいい仕事してくれる創味シャンタンは、まさに
調味料界のエルコンドルパサーだと言っても過言ではない。
使用頻度は権藤、権藤、雨、権藤である。