カメラの足回り
カメラ選びの次に悩むのが、三脚と雲台。
大抵の人がヘッドと三脚がセットになったものを使っているだろうが、
雲台を変えただけで撮影対象によっては撮影時間を飛躍的に短縮できるようになる。
それがmanfrotto雲台のド定番「410」である。
いわゆるレバーを回して解除・固定する雲台とは違い、かなり細かい微調整が可能なのが特徴。
建築写真や料理撮影の水平を取るときにものすごい早さで調整できるので重宝している。
上位機種である405のほうが操作感に優れているが、いかんせん値段が張りすぎる。
性能とコストが見合っている410のほうが俄然おすすめである。
落として壊した時のショックも少なくて済む、というメリットも。
三脚部分に求められるのは、剛性と適度な重量、そして延長部分のタフさだ。
前者はカメラをしっかりと固定するために必要な要素で、軽すぎると安定感がなくて不安になる。
かといって重すぎると、こちらのライフがどんどん減っていく。やはり自分の体力と相談しながら
できるだけしっかりしたものを選ぶといいだろう。
何度かカメラを据えて構えた時に、勝手にレバーが解除してひやっとする思いをしたからだ。
経験から言うと、回して解除するツイストロック式三脚のほうが圧倒的に寿命が長い。
固定する際に締める強さも自分のさじ加減次第なので、何となく安心できるというのも大きい。
マンフロット、ジッツォの三脚にはロックが2種類あるので、初めて買う時は
あまり何も考えずに選んでしまいがちだが、この文章が購入時の参考になればいいなと思う。
時計回りで固定、反時計回りで解除。ネジにも通じる世界共通のこのセオリーだけ覚えておけばダイジョーブだ。